Brescia


  今年の夏はイタリアも8月下旬までは、日本と同様に暑い毎日が続きました。 しかし日本と違うのは、湿度が少ないので朝夕は凌ぎやすいのが救い。 暑さのため、日中はあまり外出はしないようにしておりましたが、久しぶりに街の中心に出かけました。
Bresciaの大聖堂の荘厳な姿が真っ青の空に映えていました。

ブレーシア
ブレーシア


  家の前から見た真っ赤に染まった見事な夕陽。あまりの美しさに目を見張ってしまいました。

ブレーシア


Finale  Ligure


  美しい海の町 Finale Ligureは、夏は涼しく、冬は暖かという気候温暖な避暑地、避寒地。 Genova(ジェノヴァ)から西へ電車で50分ほど。 この美しい海岸線を更に1時間ほど進むとモナコ王国のモンテカルロ、フランスのニース、カンヌと続きます。

作曲家ヴェッキアートが住んでいた町で、この地にパルマ・ドーロ国際ピアノコンクールを創設し、今年で51回を迎えました。 ヴェッキアートとは、家族ぐるみで40年近く親交を結び、彼の死後は、私がコンクールの審査委員長を託されました。

Finale Ligure
Finale Ligure

  ホテル前のスペースに飾られていた可愛らしいチューリップの鉢に、思わず微笑みがこぼれました。 真っ青な空と海が広がるフィナーレ・リーグレの透き通った世界に、爽やかなオブジェが目に入り、 イタリアのセンスというか、遊び心がさりげなく品よく表現されていました。

Finale Ligure


Finalborgo


  イタリアの中で、最も美しい中世の雰囲気を残している街が、ここFinalborgo(フィナールボルゴ)。 海岸に位置するFinale Ligure(フィナーレ・リーグレ)の町から歩いて15分ほど内陸に位置しています。 数年前から、ここFinalborgoでパルマ・ドーロ国際ピアノコンクールが開催されるようになりました。

Fianlborugo
Fianlborugo

  コンクールが開催されるている静かな佇まいの中庭。イタリアの美しい建物内の会場の響きは豊かで、ピアノもイタリアのファツィオリが運ばれます。

Fianlborugo

  第51回となる今年のコンクール優勝者は、イタリアのマルコ・オッタヴィアーニ。第2位:韓国のユー・タエウング、第3位:ロシアのアルテム・クズネツォフという結果になりました。

       表彰式のムービー
Fianlborugo


  Finalborgoにあるレストラン「Ai Cuattru Canti」(アイ クアットゥル カンティ)は、毎年必ず食べにいくレストランの一つです。 特に、前菜の『Farinata dei ceci』(ファリナータ デイ チェーチ)はたいへんおいしく、定番メニュー。ひよこ豆の粉で作られたこの地方の郷土料理の一つで、前菜とは思えない立派なボリュームがあり、独特の風味と香りに包まれて実に美味しい。

料理

  リグーリア地方のGenova(ジェノヴァ)を中心に、バジルの緑のソースを絡めた料理は、この海岸線に位置する地方の郷土料理。 ジェノヴェーゼと呼ばれる松の実とバジルの香り高いソースで、日本でも有名。ジェノヴェーゼとは「ジェノヴァの」という意味。日本で食べるよりはるかに香り高くて美味しいです。 『Mandilli』(マンディッリ)は、「シルクのハンカチ」と呼ばれるとても滑らかな幅広パスタに絡めたジェノヴェーゼはとても美味。

料理

  『Gnocchi al pesto con olive』(ニョッキ・オリーブ付きジェノヴェーゼ) 繊細な味付けと香りで美味。

料理

  海の町では、なんといっても魚介類のミックスフライ『Fritto misto』は絶対に食べなくてはいられない料理。カラッと揚げた熱々の海老、イカ、タコのフライは新鮮で、塩とレモンの搾り汁をかけていただく絶品の一皿です。

料理

  ミックスフライの他に、アンチョビと野菜のフライ『Fritto di acciughe e verdura』も、この地方では最高の一品。白ワインでいただくと更なる相乗作用で、会話も弾みます。

料理


  大聖堂で開催されたコンサート


演奏の一部 1 

演奏の一部 2 
コンサート
T  o  p   Breacia   Final  Ligure   Finalborgo   料    理